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犬の副腎腫瘍①

マルチーズの症例です(メス11歳避妊済み)。
お腹の張りが気になるのと多飲多尿が最近増えてきたという稟告で当院に来院。
血液生化学検査により、肝臓酵素であるALPの軽度の上昇が認められた。また超音波検査を実施したところ、右側副腎の腫大および副腎実質における高エコー源性の結節性病変が認められた(この時点で副腎腫瘍の可能性は大です。大きさは短径15mm。)。補足としてACTH刺激試験(クッシング症候群の診断に用いる検査)を行った際、副腎皮質ホルモンであるコルチゾール濃度は刺激する前から高値(>15μg/dl)が示される結果となった(副腎腫瘍の場合、ACTH剤で刺激する前からコルチゾールの数字が高い症例が多い)。
CT検査実施後(右側副腎の腫大および副腎内の造影剤停滞が認められた)、右側副腎腫瘍摘出手術を行った(近接するリンパ節もしくは肺への転移は認められなかった)。術後から1年以上経過しているが、健康状態は良好である(2016.06現在)。




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