第26回中部小動物臨床研究会年次大会
2017年9月24日 第26回中部小動物臨床研究会年次大会@名古屋国際会議場
演題「犬と猫の糖尿病発症時における基礎疾患とその影響」
発表者 松波 登記臣(松波動物病院メディカルセンター)
第26回中部小動物臨床研究会年次大会に参加してきました。
今回は当院から私と小梢先生、藤永先生の3名が発表しました。
私は今回も専門分野である糖尿病について。ここ5年間の当院の糖尿病の犬や猫の疫学調査結果を発表してきました。
疫学調査というのはわかり易い言葉で言うと「実態調査」みたいなことです。
すべての症例を網羅することで、これまでわかってこなかった事象や改めて重要である事象を調べて確認する作業です。
症例数が多い私たち動物病院の獣医師らがこのような疫学調査をすることには非常に意味があり、人医療の分野ではいわゆる“町医者”が疫学調査では活躍している現状を踏まえて、今後とも取り組んでいかなければいけない研究対象になってきます。
病気を一つ一つ丁寧に紐解くことで見えてくる知見というのは、日常業務に必ず良い結果を呼び込んでくれます。勿論新しい薬や検査、さらには技術などにも目を向けることは重要ですが、当たり前のことを確実に実践することの方が、私は重要であると感じています。