WVC外科実習セミナー
米国ネバダ州ラスベガス・オクエンドセンター
2014/9/8~9/11の3日間、ラスベガスのオクエンドセンターにて開催されたWVA外科実習セミナーを受講してきました。
犬の胃拡張胃捻転症候群、脾臓摘出の外科的管理を中心に、実習を交えた形式で行いました。
胃拡張胃捻転症候群は大型犬において有名な疾患であり、大型犬の多いアメリカでは予防にも力を入れております。(胃固定術)
唾液腺嚢腫、全耳道摘出術を講義、実習で勉強いたしました。
慢性的な外耳道炎により、炎症が取れず腫れ、痛み、臭いがコントロールできない場合に全耳道摘出が適応になることがあります。
この手術により患者の生活の質向上だけではなく飼い主様の管理も軽減されます。
会陰尿道造瘻術、鼓室胞切開術の勉強をしてきました。
特にオス猫では、尿石症で尿道に石がはまって尿道閉塞を起こしてしまうことがあります。
尿道造瘻術は、尿道の閉塞を解除し、今後尿道閉塞を起こしにくくすることができます。
今回の外科セミナーの内容は即戦力になるものが多く、講義後にすぐ実習を行いその場その場でコツやアドバイスをもらうことができ大変勉強になりました。
また、飼い主様への提案として、上記の外科治療のメリットも提示し治療の選択肢を広げていきたいと思います。