ダックスフンドの発祥の地は、ドイツです。「ダックス」はアナグマの事で「フンド」は犬の事、農夫さんたちが畑を荒らされて困っていたアナグマを狩る犬にする為、現在のダックスフンドのスタイルに改良していったようです。
胴長、短足、面長、長くたれた耳など、すべてがアナグマを狩るのに最適なのだそうです。さらに、ウサギなどの小動物を狩る「ミニチュア ダックスフンド」、小型のねずみなどを狩る「カニンヘン ダックスフンド」が誕生しました。
「カニンヘン」は「うさぎ」という意味らしいです。初期の頃、ダックスフンドはスムースヘアーのみでしたが、その後テリアなどの血統が導入されロングヘアーが生まれました。
ワイヤーヘアーは剛毛テリアの名残だといわれています。
ダックスフンドはその特徴的な体型がかわいさの一つですが、それ故に病気になることもあります。
日ごろの注意すること・お手入れ方法
- 毎日、ワンちゃんのボディーチェックをしましょう!目を見たり、お耳はクンクンにおいをかいでください!
- 食事の置きっぱなしは、やめましょう。朝晩と食事時間を決めましょう!
- 食事の容器は、プラスチック製のものはやめて、ステンレスや陶器、ガラスに変えましょう。
使い終わったら、きれいに洗いましょう
もっともペットに大切なことは食事です!
獣医師がお薦めするフードは「総合栄養食」です。
もちろん疾患のある場合は療法食ですが、そうでない場合は犬種や年齢によって選ぶフードが違ってきます。
動物病院で取り扱っている「総合栄養食」の条件は、
- 栄養のバランスがとれている(各栄養素の量だけでなく質も良い、毛艶が良くなる)
- 消化性が高い(高品質な蛋白質を多く使用、便が少なくなる)。
つまり、フードと水だけで他に栄養食はいらないものです。
普段から質の良いフードを与えることによってペットの健康が守られ、もし病気になったときにも療法食に切り替えやすくなります。
こんな病気に特に気をつけましょう!
皮膚病
ダックスの体型は、短い足でその長い体を支えているため、相当な付加が腰にかかっており、背骨に大きな負担をかけてしまいがちです。 椎間板は、背骨を構成している骨の間にはさまっていて、背骨にかかる衝撃をやわらげるクッションの働きをしています。この椎間板が変形してはみだし、脊髄や神経を圧迫してしまう病気を「椎間板ヘルニア」と言います。 ダックスは若い頃から椎間板ヘルニアになりやすいという事を頭に入れておいて、日頃から気をつける事が大切です。特に、肥満や無理な体勢が原因となります。 肥満は足腰にかなりの負担がかかるため、太らせないように食事のコントロールが必要です。また、高い所の昇り降りや激しいジャンプ、後ろ足で立つ姿勢は脊椎を傷めるので注意しましょう。
こんな症状が出たら要注意
- 階段の昇り降りを嫌がる
- 腰がふらつく
- 後ろ足を引きずる
- 抱き上げると鳴く
- 突然歩けなくなる
肥満と椎間板ヘルニア
犬の皮膚や被毛には細菌が少なからず付着していますが、体の免疫力が低下したり、年をとったりして皮膚が抵抗力を失うと、菌が異常に増えて化膿することがあり、皮膚が部分的に赤くなって痒がるようになります。
細菌や真菌など原因菌はさまざまですが、中には菌によるものではない場合もあります。また、ノミや食事のアレルギーによっても皮膚病は起こります。アレルギーの原因は血液検査である程度わかるので予防が可能です。他の原因でも治療すれば治るものがほとんどですので、完治するまでちゃんと続けましょう。
皮膚病の時にはシャンプーも重要ですが、洗い残しがあったりすると逆に悪化させる原因になるので注意が必要です。
こんな症状が出たら要注意
- 体を痒がる
- 発疹ができた
- 皮膚全体が赤い
- 抜け毛がひどい
(脱毛がある)
外耳道炎
たれ耳の犬に多く、外耳道にたまった耳あかにマラセチアという真菌やブドウ球菌などの細菌が繁殖しておこります。
ダックスのようなたれ耳の犬種は通気性が悪いため、適度の耳掃除が必要ですがその時に耳道に傷をつけたりすることがあるので、綿棒での掃除はやめましょう。
水浴の時に水が入り細菌繁殖の原因になる事もあります。
外耳道炎になってしまったら治療が必要です。治療を始めるとすぐに効果は現われますが、よくなったと思って早くに薬をやめてしまうと再発の原因になります。完治するまできちんと治療しましょう。
こんな症状が出たら要注意
- 耳を痒がる
- 耳を振る
- 耳ににおいや汚れがある