19世紀のイギリス、特にノッティンガムの町では、ブルドッグが相当な人気を博していました。その中に、非常に小さな体で、体重が25ポンド(約11kg)以下のブルドッグがいました。19世紀の半ば、この地方にいた大勢のレース職人たちがフランスに集団移住した際に、この小型のブルドッグたちは一緒にフランスに持ち込まれることになりました。フランスの女性たちは、たちまちその愛らしい小型犬に魅了されてしまいます。当時のイギリスでは立ち耳は不評の原因となっていたのですが、フランスの人々は特にこの犬の立ち耳に魅力を感じたようです。
犬を扱う商人たちが、このどこかおどけた表情の小型犬をイギリスからフランスへどんどん持ち込むやいなや、この小型犬がパリで大流行することになります。
フランスの繁殖家たちはこの犬に「ブルドッグ・フランセ(フレンチ・ブルドッグ)」という名前を付け、こぞってこの耳の立った「コウモリ耳」の犬を繁殖し始めました。19世紀も終わりになると、フレンチブルドッグは、上流階級の人々からも注目を集めるようになり、たくさんのフレンチ・ブルドッグがすばらしいお屋敷で飼われることになりました
日ごろの注意すること・お手入れ方法
- 暑かったり湿気が多いと調子が悪くなってしまいます。あまり長く屋外で過ごさせないようにしましょう。
- 毎日、ワンちゃんのボディーチェックをしましょう!目を見たり、お耳はクンクンにおいをかいで下さい!
- 犬種として「食いしん坊さん」が多い傾向にあります。正しい食生活を送りましょう。 おやつの量も決めましょう!
- 食事の容器は、プラスチック製のものはやめて、ステンレスや陶器、ガラスに変えましょう。
使い終わったら、きれいに洗いましょう!
もっともペットに大切なことは食事です!
ワンちゃんのフード&サプリメントは、とてもいろいろな種類があり、どれがいいのか?何がいいのか?と、迷われることがあると思います。獣医さんがおすすめするフードとサプリメントは、安全性が高く成分もとてもいいものです。
それでも「うちの子に、合うものはあるのか?」と悩まれると思いますので、当院では獣医師がワンちゃんの体の状態に合わせてお選びいたします!
当院でおすすめするフードメーカーはヒルズとロイヤルカナンです。
病状に応じて栄養組織を組み立て、病気の治療に役立つ食事です。様々な病気の特別な要求に対応できるよう成分を調整してありますので一般のペットフードとは大きく異なります。 |
犬や猫にとって高品質(適切な種類と量の栄養、食べやすい形、好まれる香り等)な製品を一貫してイギリスで開発、フランスにて製造しています。 |
両社ともに、処方食は動物病院でしか購入ができません。原材料はあらゆる検査が行われたのちに製造されていますので、安心して与えることができます。そして嗜好性においても優れているので、あとはワンちゃんのお好み次第になると思います。
こんな病気に気をつけましょう
アトピー性皮膚炎
犬のアトピー性皮膚炎はアレルギーの一種で、花粉やほこり、ダニなどのアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)を吸い込むことによって皮膚に炎症が起こる病気です。何がアレルゲンかはそれぞれ異なりますので、細かく調べるには血液検査が必要です。
アトピー性皮膚炎になると、耳や目のまわり、お腹、内股のあたりをひどくかゆがり、しきりになめたりするようになります。また、皮膚があれて赤黒くなる、赤い発疹ができる、脱毛といった症状も現れ、外耳炎を併発する場合もあります。1~3歳頃までの若齢期に初めて発症するケースが多く、また、同時になりやすい皮膚病として、膿皮症やアカラス症(イヌニキビダニ症)などがあります。
治療方法は投薬やサプリメントなどの活用で、かゆみや炎症を抑える治療を行います。また、保湿性のシャンプーで皮膚を保護する力を高めることも重要です。なお、食物アレルギーの場合はアレルギー体質用のフードを継続して与えることも治療になります。しかし、一度アトピー性皮膚炎になると完治することはほとんどないので、少しでも症状を抑え、かゆみなどの苦痛を減らしながら気長につき合っていく覚悟が必要です。
こんな症状が出たら要注意
- かゆがる
- 皮膚があれる
- 抜け毛がひどい(脱毛がある)
- 皮膚が黒くなる
- 皮膚に発疹ができる
アトピーになんかまけない!おすすめフード
No.1 セレクトプロテイン |
No.2 低分子プロテイン |
いつまでもキレイでいたいから・・・フードと一緒に、より効果UP!
ガンマダーム |
サプリメント「IN」 |
股関節形成不全
遺伝的に股関節の凹みが浅い骨格のワンちゃんに発症しますが、ほとんどが大型犬の急激な骨の成長に筋肉の成長が追いつかなくなることで起こります。骨と筋肉の成長にアンバランスが生じると股関節は不安定になり、大腿骨の先端である骨頭が股関節の凹みにしっかりはまらなくなるため、股関節は常に亜脱臼の状態になってしまいます。
そのため、股関節形成不全症のワンちゃんは後ろ足の歩き方や座り方に異常がでてきます。また、関節が正常に入っていないため股関節炎を起こすこともあり、その場合は痛みがあるのでワンちゃんは歩くことを嫌がります。
こんな症状が出たら要注意
- 横座りをする
- 腰を振って歩く
- 立ち上がるのに時間がかかる
- ウサギ跳びをする
肥満大敵!!「ローカロリーフード」で予防!
No.1 アール/ディー |
No.2 満腹感サポート(ドライタイプのみ) |
No.3 ベッツプラン
ウエイトケア |
こんなのもあります!
関節サポート(ドライタイプのみ) |
関節の弱い子にはサプリメントも…!
グリコフレックス Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ |
いつもキレイでいたいから…☆
フレンチは脂濡体質で、しわの間がふけつになりがちです。不潔なままにしておくと皮膚病などになってしまうので、ブラッシングと一緒に顔はもちろん、お尻、足も蒸しタオルなどで拭いてあげましょう。
イヤー&スキンクリーナー |
ご質問、お問い合わせなどがございましたら、お気軽におたずねください。
担当:獣 医 師 山田 浩代 監 修 安藤 寛恵