名古屋の動物病院 ペットの説明書柴犬

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ペットの説明書 柴犬柴犬

日本に古くからいる犬で、縄文時代の遺跡から柴の骨が発掘されています。おそらく、縄文時代に南方から渡来した民族により持ち込まれたと考えられています。
柴犬はもともと、キジのような山鳥やうさぎのような小動物を狩るのが目的だったようです。
「柴犬」という名前の由来にはいろいろあります。 昔話の「おじいさんは山へ柴刈りに」の「柴」は小さな雑木のことを指しますが、その「柴」の間をうまくくぐりぬけて獲物を追っていたからという説や、「柴」は昔の言葉で「小さい」という意味で、そこから「柴犬」になったという説もあります。
また、柴犬の代表的な赤褐色が枯れた芝生の「芝」の色に似ているからという説のほかに、信州の柴村が由来である説もあり、はっきりしたことはわかっていません。
ちなみに、豆柴とは小柄な柴犬の呼び名の一つであり、犬種として認知されているわけではありません。

日ごろの注意すること・お手入れ方法

  • 毎日、ワンちゃんのボディーチェックをしましょう!目を見たり、お耳はクンクンにおいをかいでください!
  • 食事の置きっぱなしは、やめましょう。朝晩と食事時間を決めましょう!
  • 食事の容器は、プラスチック製のものはやめて、ステンレスや陶器、ガラスに変えましょう。
    使い終わったら、きれいに洗いましょう

もっともペットに大切なことは食事です!

獣医師がお薦めするフードは「総合栄養食」です。
もちろん疾患のある場合は療法食ですが、そうでない場合は犬種や年齢によって選ぶフードが違ってきます。
動物病院で取り扱っている「総合栄養食」の条件は、

  1. 栄養のバランスがとれている(各栄養素の量だけでなく質も良い、毛艶が良くなる)
  2. 消化性が高い(高品質な蛋白質を多く使用、便が少なくなる)。

つまり、フードと水だけで他に栄養食はいらないものです。
普段から質の良いフードを与えることによってペットの健康が守られ、もし病気になったときにも療法食に切り替えやすくなります。

柴犬

こんな病気に特に気をつけましょう!

アトピー性皮膚炎

犬のアトピー性皮膚炎はアレルギーの一種で、花粉やほこり、ダニなどのアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)を吸い込むことによって皮膚に炎症が起こる病気です。
何がアレルゲンかはそれぞれ異なりますので、細かく調べるには血液検査が必要です。
アトピー性皮膚炎になると、耳や目のまわり、お腹、内股のあたりをひどくかゆがり、しきりになめたりするようになります。また、皮膚があれて赤黒くなる、赤い発疹ができる、脱毛といった症状も現れ、外耳炎を併発する場合もあります。
1~3歳頃までの若齢期に初めて発症するケースが多く、また、同時になりやすい皮膚病として、膿皮症やアカラス症(イヌニキビダニ症)などがあります。
治療方法は投薬やサプリメントなどの活用で、かゆみや炎症を抑える治療を行います。
また、保湿性のシャンプーで皮膚を保護する力を高めることも重要です。
なお、食物アレルギーの場合はアレルギー体質用のフードを継続して与えることも治療になります。
しかし、一度アトピー性皮膚炎になると完治することはほとんどないので、少しでも症状を抑え、かゆみなどの苦痛を減らしながら気長につき合っていく覚悟が必要です。

こんな症状が出たら要注意

  • かゆがる
  • 皮膚があれる
  • 抜け毛がひどい(脱毛がある)
  • 皮膚が黒くなる
  • 皮膚に発疹ができる

認知症

犬の痴呆(認知症)は、犬たちの高齢化とともに増加しつつあり、人と同じく老化現象の1つとして現れる脳神経細胞の機能障害といえます。
犬の痴呆が始まるのは13歳頃からで、15~16歳頃がピークです。痴呆の発生は、老化や遺伝によって脳神経細胞の活動が衰え、知性、感情、運動をコントロールする自律神経の機能が低下するために起こるものですが、はっきりした原因は明らかではありません。
そのほかに、脳腫瘍が原因である場合や、あるいは高齢期に手術を行う際に使用される麻酔が引き金となって起こる場合もあります。
痴呆症状を示す老犬には、EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸入りの食事やサプリメントを与えたり、血管を広げる薬を投与したりして、脳神経細胞の代謝を活性化させていきます。投与を始めると効果は顕著に現れます。
しかし、痴呆は脳の老化の最終段階といえるため、症状改善に役立つサプリメントや薬の効果もだんだんと薄れていき、数ヵ月から半年、長くても数年以内に死に至ることが多いようです。でも、“どうせ老化なのだから仕方ない”とあきらめずに、最期まで幸せな一生を送れるようにできる限りのことはしてあげましょう。

こんな症状が出たら要注意

  • ぼんやりして飼い主の呼びかけに応えない
  • トボトボと歩き続ける
    (一定方向にぐるぐる回る)
  • 失禁する
  • 昼夜が逆転した生活になる
  • 鳴き方がおかしい
    (夜中に一本調子の声で鳴き続ける)
  • 前進ばかりして後退できない
  • たくさん食べるのにやせる
    (食べてもすぐに要求する)

ずっと一緒にいようね

今まで元気だった愛犬が、年老いて失禁をしたり徘徊したりする姿を見るのはとても辛いことですが、これが“老い”の現実なのです。 家族の一員として一緒に過ごしてきたのですから、最期まで温かく見守ってあげたいですね。