慢性腎不全
腎臓は、おもに体内の老廃物をおしっことして排泄する働きをもっています。
慢性腎不全では、腎臓の一部分がこわれても、健康な部分がその分働いてくれるので、なかなか症状があらわれません。腎臓が70~80%以上機能を失ってはじめて症状がでてきます。
初期では、症状はほとんどなく、異常を示すのは尿検査のみのことが多く、中期では、「よく水を飲む」、「うすいおしっこをたくさんする」「体重が減る」など、末期になると、嘔吐や貧血、口臭、食欲不振、昏睡状態などさまざまな症状がみられます。
早期発見のためには、健康そうにみえても、定期的に尿検査や血液検査をしてもらうことがとても大切です。また、飲水量の増加や尿量の増加、体重減少などが見られているのであれば、元気や食欲があっても病気は進行している場合が考えられるので、早めにケアをしてあげましょう。
慢性腎不全は進行性の病気のため、完全に治すことはできませんが、早期に病気を発見し、食事療法や飲み薬、輸液による水分補給などをはじめることで、病気の進行を遅らせ、生活の質を上げることができます。