体表の腫瘍
腫瘍は、体のいたる部分にできる可能性がありますが、飼い主さんが見つけやすいのが体の表面にできる腫瘍です。
スキンシップをマメにして、“しこり”がないかよく触ります。
腫瘍は、悪性の場合と良性の場合がありますが、外見だけでは、はっきりわからないことが多いのが一般的です。元気や食欲があるからといって良性とは限りません。
腫瘍の治療は、基本的には手術による切除が一般的で、腫瘍の種類や犬猫の状態によって抗がん剤や放射線治療が選択されることもあります。
「手術は、かわいそうだから・・・」、「年だから・・・」といって、長く様子を見すぎると、腫瘍が大きくなりすぎ、覆っている“皮”が足りなくなって表面が破れ(自潰)、出血、化膿・・・、見た目もかわいそうになって、「やっぱり、手術をしようかな・・・」というケースも、しばしばあります。
腫瘍は、小さいうちであれば、その分傷口も小さく手術時間も短く済みますが、大きくなってからでは、傷口も大きくなり、手術時間も長くなるので、体への負担も大きくなります。
場合によっては、大きすぎて手術ではとりきれない、他の場所に転移しているということもあります。