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腸閉塞

松波動物病院メディカルセンター
獣医師・獣医学博士 松波登記臣

腸閉塞は木片、プラスチック、ボールやビニールなどの異物を誤って飲み込むことで、腸 がつまってしまう病気です。これらの異物は、基本的には消化できないものであり、胃は 通過できたものの異物の大きさが小腸より大きいと物理的に腸管を閉塞してしまいます。

また異物以外の原因には、腸管の腫瘍による腸管の狭窄や、腹腔臓器の腫瘍による腸管の 圧迫なども挙げられています。さらに重度の腸閉塞の原因には、腸捻転や腸重積、ヘルニ アなどの病気も挙げられます。

異物
お腹の中の異物はレントゲンで確認できます

腸閉塞の典型的な症状は、嘔吐、便やガスが出ない、腹痛の三つであり、便が出ないた め、胃や腸の中でガスが発生し、お腹がふくれてきます。

閉塞した部分が充血したり、 穴があくと、激しい腹痛を起こしたりします。そのため、お腹をかばって背中を丸める姿 勢をとったりします。

ガス
バリウム造影によって閉塞場所を特定できます

腸閉塞の治療は、外科的に手術をし、つまってしまっている異物を取り除く方法が適用さ れます。また異物が小さければ、内視鏡によって異物を取り除くことも可能です。

内視鏡手術
内視鏡手術によって小さい異物は摘出可能

予防としては、日頃の生活から、犬や猫の身近には危険なものは置かないようにすること が大事です。それでも避けられない場合は実際にありますので、ペットの観察を怠らない ようにすることも大事です。以下に、腸閉塞を見抜くためのポイントを挙げさせていただ きました。ぜひ参考にしてみてください。

腸閉塞を見抜くポイントは『嘔吐』です。
腸閉塞に伴う嘔吐は、胃に近い上部小腸(十二指腸)での異物による閉塞が多いです。特 徴的な行動のに、「嘔吐」や「げっぷ」を繰り返し行うことが挙げられます。また、それ らからは腐敗臭のような臭いを放つことも特徴的です。

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